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ワカリアエナクテモ。

 01/21/2005
KYONKYON → ハマザキ

 そうね、新年ですね。明けましておめでとう。
大晦日は、原稿書いたりして過ごしました。新年を迎える準備もせず、冷蔵庫は空っぽのまま、テレビも観ず、早めに就寝。朝起きて、部屋の窓から空を眺めました。前日の雪が一気に溶けてしまいそうなほどお天気良くて気持ち良かったけれど、さしていつもと変わらないガラス越しの空に、新しい年が明けたという確信が得られず、なんだか潔い気分になってしまいました。例えば、テレビをつけて、紅白歌合戦とか、ゆく年くる年とかを観ていたら…。もしくは、友人たちとパーティーをして、カウントダウンとともにシャンパンで乾杯したりしていたら…。全く違う朝が訪れたのでしょうね。
 さて、深海魚願望についてですが、私は何時?何故?そんなことを思ったのでしょう?全く覚えていません。きっと、昨年末の居酒屋でのアナタのように、不意に誰かに質問され、咄嗟に答えたのが始まりだと思われます。「深海魚。」と口にした時、自分の声とその言葉が妙にしっくりきてしまった。その程度の動機だったかもしれない。暗い海の底でじっと潜むように生きる深海魚。今世の私は、なんだか華やかな騒がしい世界に迷い込んでしまったから対局への憧れというのもあるのかもしれないなぁ。実は私、海って怖いの。なんて言うか、底知れないでしょう?とてつもなく広くて大きいし。次から次へと波が押し寄せて、油断も隙もないでしょう? 得体の知れないものたちが底の方に潜んでいるような気がするでしょう?たまらなく恐ろしい。それならばいっそ、得体の知れないものたちの側になってしまいたい!的な捨鉢感もあるかも。
 カモメと深海魚かぁ。出会うことないだろうなぁ。なんとも「ワカリアエナクテモ。」な私たちらしい。カモメは空を飛び、深海魚は海に潜む。
    小泉今日子
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